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2026年初頭、シンガポール株式市場、銀行株主導で史上最高圏へ

2026年に入り、シンガポールの株式市場は全体として堅調な推移を続けている。特にDBS、OCBCを中心とする銀行株が史上最高値圏を更新し、市場上昇を主導している点が注目される。米国を巡る地政学リスクや世界的な金融市場の不確実性が続く中にあっても、シンガポール市場は相対的に安定した投資先として再び評価を高めている。これは、グローバル投資マネーが「防御力と収益性を両立できる市場」を選別していることの表れといえる。

高配当と収益安定性に注目が集まる

DBSは2026年1月初旬に取引時間中ベースで史上最高値を記録した後も、高値圏で安定した値動きを維持している。OCBCも同様に、株価が過去最高水準を再び試す展開となっている。こうした上昇の背景には、高い配当利回りに加え、2025年を通じて確認された安定的な収益基盤がある。シンガポールの主要銀行は、金利環境の変化に柔軟に対応しながらも健全な資本水準を維持しており、中長期投資家にとって魅力的な投資対象となっている。

STI上昇で強まる「防御型市場」としての評価

銀行株にとどまらず、シンガポール証券取引所(SGX)全体も上昇基調を強めている。代表指数であるストレーツ・タイムズ指数(STI)は史上最高圏に迫る水準で推移しており、市場全体の投資家心理の改善を映し出している。最近では、高配当でキャッシュフローが安定した企業へ資金が流入する傾向が一段と明確になっている。世界景気の減速懸念や政治・外交面の不透明感が続く中、シンガポール市場は「安定性と配当収益を同時に狙える市場」として、改めて存在感を高めている。

2026年のシンガポール市場は、短期的な値幅取りよりも、配当を重視した中長期保有や再投資戦略に適した環境が続いている。今後も企業業績や金利動向、国際情勢による変動は避けられないものの、防御的な資産配分の観点から、シンガポールの銀行株や高配当銘柄は引き続き有力な選択肢として位置付けられよう。