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シンガポールのOCBC、来年から中国本土の全QR決済をサポート

シンガポール大手銀行の OCBC Bank は、中国本土で利用されているすべての加盟店QRコードを、同行のモバイルアプリ(シンガポール版)で直接スキャンして支払える新機能を発表しました。これは中国の決済環境を大きく改善するサービスとして、海外利用者の間でも高い期待を集めています。

今回の機能拡大は、UnionPay International(銀聯)との戦略的パートナーシップ強化によって実現しました。これにより OCBC は、シンガポールの銀行として初めて、中国主要QR決済のエコシステムを一括してサポートできるようになりました。

従来対応していた Alipay+・UnionPay QR に加え、中国で最も広く使われている Weixin Pay(WeChat Pay)QR にも対応し、中国全土のQR決済の90%以上をカバーできるようになります。

主な機能 — 専用アプリ不要でそのまま決済可能

OCBC モバイルアプリ(シンガポール版)は、以下のQRコードをスキャンしてすぐに支払いができます。

  • Weixin Pay(ウィーチャットペイ)
  • Alipay+(アリペイ・プラス)
  • UnionPay(銀聯)QRコード

支払い代金は OCBC シンガポール口座から直接引き落とされるため、海外決済アプリに関する煩わしさがなくなります。

  • 中国向けの専用決済アプリをインストールする必要なし
  • Alipay や Weixin Pay へのチャージ(Top-up) 不要
  • 現地の両替所に並ぶ必要なし

中国ではQR決済がほぼ「現金の代わり」として使われており、タクシー、公共交通機関、飲食店、カフェ、コンビニ、ショッピングモールなど生活のほとんどがQRで完結します。そのため中国への渡航が多い方、とくに出張やビジネス利用が多い方には非常に便利な機能です。

2026年第1四半期から本格導入

Weixin Pay QR のスキャン機能は、2026年第1四半期から正式に提供される予定です。これにより、OCBC口座さえあれば、中国本土でスムーズにQR決済ができるようになります。

OCBC によると Scan & Pay の利用は急速に増加しています。

  • 決済件数は前年比11%増
  • アクティブユーザーは67%増
  • 最も利用が多い地域は中国本土

利用者は免税店、ショッピングセンター、レストラン、観光地、家電、家具、宝飾品などの幅広い場面で Scan & Pay を活用しています。

シンガポール → 中国への渡航需要が急増

中国本土への渡航需要は急速に回復しています。

  • 2023年のシンガポール発の中国入国者:約26万人
  • 2024年:約53.5万人(前年比2倍以上、Oxford Economics 調べ)

日本に住む方々も香港・中国本土への渡航が増えており、とくに広東・上海・北京などへの出張需要は上昇しています。このような状況下で、OCBC口座を持つことで中国でのQR決済が大幅に簡素化され、旅行やビジネスの利便性が大きく向上します。

香港の WeChat Pay HK の状況

日本在住者の中には、香港と中国本土の両方を訪れるケースが多いため、両地域の決済システムの違いを理解することは重要です。

香港の WeChat Pay HK は、中国本土の Weixin Pay とはシステムが異なります。両者には以下の違いがあります。

  • 香港版は香港ドル(HKD)基準、中国本土版は人民元(CNY)基準<
  • 香港では FPS を通じて現地銀行口座と連携可能
  • WeChat Pay HK は中国本土の一部店舗で利用できない場合がある
  • 逆に、本土版 Weixin Pay は香港で利用できない場合がある

そのため香港と中国本土を行き来する利用者は、異なるWeChat Pay環境を使い分ける必要がありました。OCBC シンガポールのQR決済対応は、この不便さを解消する手段として注目されています。

当社パートナー銀行 / Supported Bank Accounts

オフショア保険香港では銀行間の競争が激しいため、必要に応じて第一線と第二線の銀行を組み合わせて利用する場合も多いです。例えば、企業金融はHSBC、個人ローンはBank of East Asiaを利用するような形です。

第一線銀行(大手銀行および紙幣発行) / Mainstream Banks,Tier 1 Banks

第二線銀行 / Second-tier Banks

  • 恒生銀行(Hang Seng Bank) - HSBCグループ系列の現地銀行で、リテール金融に強み。住宅ローン商品の種類が豊富。
  • 東亜銀行(Bank of East Asia) - 1918年に設立された香港最大の独立系現地銀行。中小企業金融に特化
  • 大新銀行(Dah Sing Bank) - 中小企業および個人顧客向けのサービスが優秀。デジタルバンキングの革新をリード
  • 交通銀行(Bank of Communications) - 中国の5大国有銀行の一つ。交通インフラプロジェクトの金融分野に強み
  • CMBウィングラン銀行(CMB Wing Lung Bank / 招商永隆銀行) - 中国本土との貿易金融に特化した商業銀行

その他外国銀行 / Other Foreign Banks

  • シティバンク(Citibank / 花旗銀行) - アメリカ系グローバル銀行で、プレミアムバンキングサービスを提供。多様なグローバル投資商品
  • DBSバンク(DBS Bank / 星展銀行) - シンガポール最大の銀行で、アジア市場に特化。デジタルバンキングのイノベーションをリード
  • OCBCバンク(OCBC Bank / 華僑銀行) - 東南アジアのネットワークが強力なシンガポール系銀行。海外送金手数料の競争力
  • スイス·ユニオン·バンク(UBS / 瑞士銀行) - スイス系グローバル銀行で、プライベートバンキングサービスは世界最高水準
  • 中国工商銀行(ICBC (Asia) / 中國工商銀行) - 中国最大の銀行の香港子会社。中国本土進出時に有利

口座開設およびアフターサポート / Account Opening & After-sales Service

オフショア銀行口座の開設およびアフターサポートの料金表です。基本的に当社の顧客の方には、ほとんどのアフターサポートを無料で提供しております。

口座サポートサービス料金表
サポート内容 料金 (HKD)
相談 無料
個人口座開設サポート 3,000~
法人口座開設サポート 10,000~
住所および電話番号変更手続き代行 1,000
口座解約手続き代行 2,000
香港現地訪問による口座凍結解除 2,000
非対面での口座凍結解除 3,500
その他各種手続き・トラブル対応・通訳 お問い合わせください

相談の流れ / Consultation Procedure

  1. お問い合わせ
    Step 1

    銀行口座開設や関連業務のご相談は、いつでもお気軽にお問い合わせください。日本語対応スタッフが迅速にご対応いたします。

  2. 担当者からのご連絡
    Step 2

    専門の担当者が直接ご連絡し、ご相談内容を確認のうえ、必要な書類や手続きをご案内いたします。

  3. ご相談の実施
    Step 3

    オンライン・電話・メール・オフィス訪問など、ご希望の方法で相談が可能です。お客様の状況に合わせて最適な銀行や口座タイプをご提案いたします。

  4. 口座開設
    Step 4

    必要書類の準備や各種手続きをサポートし、安全かつスムーズに口座を開設できるようにご支援いたします。

  5. アフターサポート
    Step 5

    口座開設後も、情報変更、口座凍結解除、トラブル対応など、さまざまなアフターサポートを日本語で継続的に提供いたします。

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